おうちで科学について知育や実験をしてみたいけど、準備が手間・・・
子どもと学べる遊びをしたいけど難しいことはできないし、なんなら今すぐできるものが知りたい!
おうち時間が増えるこの季節、
子どもと過ごす時間は楽しく、できれば学びのある時間を過ごしたいですよね。
そこで今回は「幼児と一緒にできる、おうちでかんたん科学実験」をご紹介します。
ご紹介する実験はすべて
のお手軽ゆるっと知育です。
材料さえあれば、その場ですぐできるようなものをご紹介していきます。
足りないものは100均でも揃うので、買い置きしておけばいざというときのおうち時間のネタになりますね。
幼児とかんたん科学実験① 紙コップとアルミホイルで声変わりマイク
難易度 ★
お手軽度 ★★★★
あっという間に完成する上に、お家にあるものでつくれるので
はじめての実験にもおすすめです!
声変わりマイクの材料と作り方
- コップの底を切り取り、筒状にします
- 底の方にアルミホイルをピンと張り、セロテープで留める(破れないよう注意)
- 飲み口のほうに口を当てて声を出すと「ビリビリ」声に
紙コップにお絵描きしたり、シールやテープを貼ってデコレーションしても楽しい!
なぜ声が変わって聞こえる??
空気が振動し、その振動が耳に届くことで音は聞こえています。
紙コップマイクに向かって声を出すと、
まず、声が空気を振動させ、その「声による振動」がアルミホイルに伝わります。
次に、アルミホイルが振動し、その「アルミホイルによる振動」が空気を振動させ耳に伝わります。
「声」と「アルミ」では、異なる振動となって空気を震わせるので違ったように聞こえます。
アルミホイルを紙やラップ、布など違う素材に変えたらどうなるかも試して比べてみるのも面白そうです!
幼児とかんたん科学実験② 水に浮くもの・沈むもの
難易度 ★
お手軽度 ★★★★★
わざわざ用意しなくても、その日のお風呂ですぐにでもたのしめる実験ですね!
水に浮くもの・沈むもの の材料・方法
おすすめは「ほぼ同じ大きさ(=体積)で重さがまったく違うもの」を準備することです!
我が家はビー玉と、ビー玉とほぼ同じくらいの紙粘土で作った玉を用意しました!
- ボウルや桶に水をたっぷり入れる
- 水に沈めてみたいものをどんどん入れて、沈むか浮くかをみる
なぜ水に浮くものと沈むものがある?
水に浮くか沈むかは、密度が水より大きいか小さいかによって決まります。
密度は「体積あたりの質量」によって求められます。中学理科でも「1㎤あたりの質量(g)」と習いますよね。
風船のようにめちゃくちゃ体積が大きいけれど軽いものは密度が小さく
鉄球のように体積は小さいけどめちゃくちゃ重いものは密度が大きいといえます。
ビー玉と、ビー玉と同じくらいの大きさだけどかるい紙粘土玉で比べることで、
「同じくらいのおおきさなのに重さが違えば沈むものがある(=密度の違い)」の感覚が養えます。
この密度の感覚は、小学理科や中学物理でも役に立ちますよ!
幼児とかんたん科学実験③ ペットボトルじゃぐち
難易度 ★
お手軽度 ★★★★★
ペットボトルじゃぐちの材料と作り方
- 何も入っていないペットボトルに小さい穴を開ける
※高さを変えていくつか開けると面白いです - ペットボトルに水を入れ、キャップを閉めたり開けたりすると開けた穴から水が出てくる
ペットボトルのキャップを閉めると、不思議なことに小さな穴から出ていた水が止まります。
「穴からお水が出てきてるけど、蓋閉めたらどうなるかな?」など考えさせてみても面白そうです。
なぜペットボトルのキャップを閉めると穴からの水が止まる??
「水圧」についてかんたんに知ることができる実験です。
穴よりも高い位置にある水が、その穴にかかる「水圧」です。
穴が低い位置にあればあるほど穴にかかる水圧は大きくなるので、水の勢いはより大きいです。
ペットボトル内の水が少なくなればなるほど水圧が小さくなるので、水の勢いが小さくなっていきます。
ペットボトルのキャップを閉めると穴が空いているにも関わらず水がでてきませんが、これは「表面張力」によるものです。
水分子の結びつきが強いため、ペットボトルの蓋を閉め上からの圧力がない状態になると水がペットボトルからでなくなるのです(コップのふちぎりぎりに入れた水が溢れ出ないのとおなじです)。
ペットボトルの蓋を開けると大気圧がかかるため、水が押し出されるように出始めます。
圧力については小中学校の理科で習いますが、特に中学では苦手になりやすい単元です。
圧力を感じられる身近な例を知っていれば知っているほどどんな問題でも様子をイメージしやすくなり克服できるので
この実験はじつは幼児だけでなく中学生にもおすすめだったりします。
また、このペットボトルでできる簡単蛇口、災害で断水したときの節水方法としても有名です。
防災意識を高めるためにもぜひ実践してみてくださいね。
ペットボトルに穴を開けるときは手が滑りやすいので大人がやってください!
幼児とかんたん科学実験④ 色むしめがねで色遊び
難易度★
お手軽度★★★
作る手間はすこしだけありますが、見た目も楽しくハマること間違いなしです!
色むしめがねの材料と作り方
※手貼りラミネートをすることで、強度がでて破れにくくなったりあつかいやすくなるのでおすすめです。
コンパスがない場合は虫眼鏡型にするために、小さい円と大きい円の2種類用意すれば問題なしです。
うちではフェイスパウダー(小さい円)とクッションファンデ(大きい円)で型を取りました。
- セロハンに小さいの円の形の跡をつけ、跡よりも少し大きめにカットする。
手貼りラミネートがある場合は、粘着面にセロハンを空気が入らないように貼り、カットする。 - 厚紙を虫眼鏡型にカットする。
中心をできるだけ合わせて、大きい円の中に小さい円の跡をつけて、◎みたいな下書きをする。
セロハン1枚につき虫眼鏡型の厚紙は表・裏の2枚つくる。
紐をとおしたい場合は、厚紙に通す穴をつくっておく - テープやのりで厚紙とセロハンを接着する。
違うセロハンどうしで色を重ねたり、いろんなものや色と重ねて色の変化を楽しみます。
ひもを通して首にかけておけば、お出かけ先でも楽しめます。
カラーセロハンの代わりに色付きの半透明クリアファイルやプラバンに油性ペンで色を塗ったものなどでも代用できそうです。
幼児とかんたん科学実験⑤ かんたんペーパークロマトグラフィー
難易度★★★
手軽度★★★
難しそうな名前がついていますが、めちゃくちゃ簡単で見応えのある実験ができます!
かんたんペーパークロマトグラフィーの材料とやり方
小さいお子さんと実験するときは、おぼんの上でやると水がこぼれても安心です
(我が家は水をこぼしたり、キッチンペーパーを濡らして振り回して遊び、びちゃびちゃになりました)
- コーヒーフィルターをハサミで長方形にカット(10cm×2cmほど)
- フィルターの端2cmあたりに、マーカーペン1色で線を1本引く
★マイルドマーカーなどの優しい色合いのマーカーだと、色の分離が見にくくなりました。
はっきりとした鮮やかな色のマーカーの方が結果がわかりやすいと思います。 - 割り箸にフィルターをはさみ、線を引いた部分が下にたれさがるようにする
- プラカップに水を入れる。
水の量に注意する。
割り箸をプラカップに乗せてフィルターを垂らしたときに
フィルターの端に水がつき、且つマーカーで引いた線に水がつからない程度にする。 - 割り箸をプラカップの上にのせ、フィルターをプラカップの中に垂らす。
フィルターの端が水を吸い上げていき、線のところまで来ると色が滲み出す
しばらくすると色が分かれてでてくる
息子と一緒にやってみました!
なぜ色が分かれて出てくる??
水性マーカーは、絵の具で色を作るときのように、さまざまな色のインク(顔料)を混ぜて色を作っています。
そしてそのインク(顔料)は、色によって粒の大きさや水への溶けやすさなどの「性質」が異なります。
水に乗ってフィルターの上の方に移動していく際にその性質によって水にのって上へ行ったり下に残ったりするので、写真のように色を分けることができます。
セロハン虫眼鏡で「青+黄色=緑」
ペーパークロマトグラフィーでも緑から青や黄色がでてきたりと、実験の結果が結びつくのが楽しいので、ぜひどちらもやってみてほしいです!
【おうち知育】準備の手間ほぼなし!子どもかんたん科学実験5選まとめ
おうちにある材料でもできる、かんたんな科学実験や知育をご紹介しました。
簡単な材料でも不思議な体験ができる科学実験や、なぜそうなるのかご紹介しました。
幼いうちに仕組みや構造を理解しなくても、この体験が本で読んだことや学校の授業と結びつき
「あれはそういうことだったんだ!」と理解できる日がやってくるので、
今は理解させようと無理はせず、実験での不思議や発見を親子で楽しんでみてくださいね!
お子さんといっしょにぜひ科学実験の不思議を楽しんでくださいね!