・子どもにスマホやタブレットで遊ばせたいけど、なんとなく悪いイメージがある
・子どもにスマホやタブレットってあまり良くない??
「スマホ育児」と言われたりして、子育てでは「悪」扱いされがち。
しかし、現在ではスマホやタブレットで小さな子でもたくさんの学び体験ができるんですよ!
今回は・・・
子供(未就学児くらいのお子さん)にスマホ・タブレットを使わせる時のメリットやデメリット
実際に子どもにスマホやタブレットを使わせる時に必ず知っておきたいポイント
をご紹介していきます!
スマホやタブレット×育児のメリット|学びや知育の相性はバッチリ
スマホで子どもの時間を消費するのは良くない!というイメージもありますが、
実は2019年の文部科学省の報告書では、幼児のインターネット活用によって学習効果もあるという研究結果が出ています。
タブレット学習は紙媒体では表現が難しいことを動画やアプリなどで易しく説明できるので、小さいお子さんの理解度が上がります。
また、紙媒体に比べ、タブレット端末を活用した方が楽しく集中できるというアンケート結果も出ています。
アプリを活用すれば、塗り絵は紙やペンを用意しなくてもタブレット一つで遊ぶこともできるので、外出先でも荷物や場所を気にせずに遊ぶことができますし、
知育アプリなども豊富で、数量や足し算引き算などもアプリでイラストやアニメーションで理解を深めながら学べます。
また、トイレトレーニングや小学校に上がる前に押さえておきたい社会のルールなどの学びにも活躍します。
息子は「こどもちゃれんじ」を活用して、絵本だけでなくこどもちゃれんじアプリの動画やゲームで社会ルールを楽しく学べているようです。
絵本を読んだり保護者が教えたりするだけでなく、動画やアプリを活用することで
保護者もお子さんもより無理せず楽しく余裕をもって教え学んでいくことができるようになります。
親の言うことにはイヤイヤするけど、好きなキャラの言うことは喜んでしたがったりしますよね・・・笑
スマホやタブレット×育児で保護者が知っておくべきデメリット
アプリで知育を始める前に、スマホやタブレットを親子で扱う場合に知っておきたいことをまとめます!
日本小児科医会の5つの提言
日本小児科医会が提唱している、テレビやスマホなどを子供が使う際の5つの提言が以下になります。
- 2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控える
- 授乳中、食事中のテレビ、ビデオの視聴はやめる
- すべてのメディアへ接触するそう時間を制限することが重要。1日2時間まで・テレビゲームは1日30分までを目安に
- 子供部屋にテレビ、ビデオ、パソコンを置かない
- 保護者と子供でメディアを上手に利用するルールをつくる
赤ちゃん期
テレビやビデオを長時間視聴した赤ちゃんに言葉の遅れが多く見られたという事例があります(2004年)
親子の会話が少ないと言葉の発達が遅れる率が高いという調査結果も出ており、2歳以下の赤ちゃんにはテレビやビデオ、タブレットなどを見せることは推奨されておらず、1日1時間以内・親が一緒に見て話しかけるようにとのことでした。
愛着形成への悪影響
大人との双方向の遊びの時間が減ることで愛着形成への悪影響が不安視されています。
親子の時間の中で愛着・自制心なども発達していきます。
スマホを使わせる時も放っておくのではなく、できるだけ隣で一緒にスマホを使いながらお話するのが良いでしょう。
コミュニケーションや運動の時間の減少
スマホやタブレットは子供が夢中になって遊んでくれるので家事や仕事をしなければならない時などには助かる場合もあるのですが、
その分人と直接話すコミュニケーションの時間が減ってしまい、ことばや社会性の発達に影響を及ぼす可能性があります。
また、体を使って遊ぶ時間が減ることで体の成長にも影響が出てくる場合があります。
スマホやタブレットを触らせる時間にも注意ですが、
タブレット等の時間以外に子供とどう関わるかがより重要になりそうです。
スマホやタブレットを触らせる時間にも注意ですが、
タブレット等の時間以外に子供とどう関わるかがより重要になりそうです。
目への影響
紙媒体と比べピントを合わせる努力がより必要になるので、スマホやタブレットを使っているときは目が疲れやすいと言われています。
タブレットやスマホを使用する場合は30cm以上目から離すことが目への影響を減らす助けになります。
また、屋外活動を1日に1時間多くすることで近視になることを予防できるそうです。
30cmの紙やテープを用意して、タブレットやスマホとの距離を子供と確認しておくと良さそうですね!
【参考】https://www.gankaikai.or.jp/press/20190226_2.pdf
困った時の相談窓口
いざという時に相談できる窓口も知っておくと安心です。
犯罪等のトラブル→#9110(警察相談専用窓口)
子供が誤って課金や契約→188(消費者ホットライン)
誹謗中傷の被害等→違法・有害情報相談センター
【参考】https://www.jpa-web.org/dcms_media/other/保護者向け普及啓発リーフレット「ネット・スマホのある時代の子育て(乳幼児編)」.pdf
スマホやタブレットは便利で子供にとっても良い体験を手軽にさせてあげられるツール。
しかし、長時間の使用は心や体の成長を害してしまうことを念頭に置いておきたいところです。
大人でも夢中になって気づけば中毒になってしまうスマホやタブレット、子どもの使い方は大人が注意しておきたいですね。
スマホやタブレットで遊ぶときに注意したい6つのこと
スマホやタブレットをお子さんに渡す時に、注意しておきたいことも押さえておきましょう!
「何分まで」のルールを明確にする
子どもは気持ちや習慣をなかなかコントロールができないもの。
時間管理ツールやアプリを活用したり、必ず大人の目が届く場所で使わせましょう。
残り時間が目にみえるタイマーはかなりおすすめです。
反射を抑える画面シートなどで目の疲労を抑える
上記で書いたようにスマホやタブレットが及ぼす目の影響は大きいです。
目の疲労をできる限り軽減できるよう、アンチグレアの画面シートやブルーライトカットができるメガネなどで対策しておくと安心です。
イヤイヤを鎮めるためにスマホを見せるのは最終手段にする
スマホはイヤイヤを鎮める手段としてはかなり微妙です。
その時間にしかやっていないテレビ番組と違い、スマホの動画やアプリは「もう1回みたい!」と新たなイヤイヤの始まりにもなります。
スマホで落ち着かせている間に、次の行動を考え備えておくようにしましょう。
子供がつかう端末の機能制限をしておく
子供がアプリを間違えてダウンロードしたりなにかを購入してしまわないよう、
子供にスマホやタブレットを使わせる前に機能制限をしておきましょう。
Apple製品であれば「ペアレンタルコントロール」
アンドロイド端末であれば「ファミリーリンク」
という機能制限が使えます!
子どもは大人に比べて人生経験が少ないので、
大人のように「悪意」や「詐欺」などに気づくことは困難です。
特に、
文字を読めない・読むのに慣れていない幼い子どもは、大好きなキャラや画像のサムネイルをみて
(それがたとえ詐欺広告だとしても)タップしてしまいますよね。
YouTubeアプリで一番上にでてくる子供向け動画のサムネ風の広告、ほんとやめてほしいです・・・なんど息子が広告押したことか。
悪意あるページや詐欺広告などが出てこないよう、フィルタリングサービスやアプリを導入してから使わせるのが良いです。
SNSを使うときは「悪口」を送らない・トラブル例を伝えておく
未就学児では使うことはほとんどないと思いますが、念の為・・・!
SNSでは身近な人間関係でもトラブルが起こりやすいです。
気軽に書き込んだり、なんとなく送信した内容がいじめや事件につながってしまうことも。
悲しい事件や友人トラブルにならないためにも、はっきりと「SNSで人の悪口をかかない」と明確なルールにしてしまうのがよいでしょう。
事前にSNSでどのようなトラブルが実際に起きて、どんな被害を受けるのか与えてしまうかもしれないのか、
子どもに知ってもらった上で使わせるのがよいでしょう。
親子でSNSの注意点について話し合うことももちろん大切ですが、
おすすめは「ドキュメンタリー番組」を一緒に鑑賞することです。
テレビ番組やYouTubeで、SNSトラブルのニュースや特番がたくさんアップされています。
映像で見る方が会話やうわさ話よりも、よりリアルに「SNSの怖さ」を想像・体感できます。
子供と一緒に見てからどうやってSNSを使っていけばいいか一緒に考えるのもいいですね!
SNSではないのですが・・・
3歳の息子は、チャイルドシートのシートベルトを締めるのをとても嫌がっていました。
ある日、車好きの息子が事故のニュースが見たいというので、
ニュース番組やチャイルドシートに乗らなかった時の実験映像などを一緒に見せていました。
チャイルドシートの実験動画では、壁に車がぶつかったと同時に人形が飛んでいくのをみて
「あぶないねー!」と言ったので、
「そうだね、チャイルドシートって大事なんだねぇ」なんてお話をしていました。
その日以降、チャイルドシートのシートベルトを締めるようにお願いしてくるようになりました。
「事故ったら大怪我になっちゃうよ、飛んでいっちゃうよ!」と何度も口で伝えても嫌がっていたので、すごく驚きました。
経験のない幼い子には言葉で伝えるよりも実際に映像で見る方がシートベルトの大切さが理解できたようです。
家の中だけ・親が見ている前だけで使う
スマホやタブレットには個人情報もたくさん含まれています。
自分の氏名・住所・電話番号・家族情報のほか、クレジットカードの情報などの口座情報まで。
それだけでなく、身の回りの人の情報まではいっていますよね。
個人情報の漏洩があれば、取り返しはつきません。
子どもが幼いうちは親がいるところでのみ、できるかぎり目が届く時に使わせるのが良いでしょう。
また外に持っていくことで落とし物をしたりトラブルに発展したりすることも考えられます。
お子さんがスマホ・タブレットに慣れてきたとしても、できるだけ家の中だけで使わせるのがよさそうです。
まとめ
スマホやタブレットには子供の可能性を拡げるメリットだけでなく、
身体や社会性の発達に影響を及ぼす可能性のあるデメリットもあります。
大人や友達と一緒に遊んだりおもちゃやお外で遊んだりできる時間を確保しながら、
ルールを守って安全にスマホやタブレットと付き合っていきたいですね。